インドガンジス川源流トレッキングと花の谷(2011年7月26日〜8月12日)

日程

7月26日(火) 関空11:45(タイ航空)−15:35バンコク17:55(タイ航空)−
       20:55デリー着  ジャスタ ザ レジデンス 泊
7月27日(水) デリー6:00−15:20リシケシ着 二ーラジパワン泊
7月28日(木) リシケシ7:50発−16:10ウッタルカシ着 
       シカールネイチャーリゾート泊
7月29日(金) ウッタルカシ8:40−15:40ガンゴトリ着 マニシャコテージ泊
7月30日(土) ガンゴトリ7:50−チルバサ−ポジバサ テント泊 
7月31日(日) ポジバサ8:00−9:00ゴウムク−13:25シブリンベースキャンプ
       テント泊
8月 1日(月) シブリンベースキャンプ9:50−ゴウムク−ポジバサ−16:15チル
       バサ  テント泊
8月 2日(火) チルバサ8:00−11:00ガンゴトリ13:00−16:45ウッタルカシ
       シカールネイチャーリゾート泊
8月 3日(水) ウッタルカシ8:30−15:20リシケシ着 ニーラジパワン泊
8月 4日(木) リシケシ8:00−19:15ジョシマート ドロナギリH泊
8月 5日(金) ジョシマート7:05−7:50ゴビンダガート9:00−16:15
       ガンガリア クベールH泊
8月 6日(土) ガンガリア7:50−花の谷−16:10ガンガリア クベールH泊
8月 7日(日) ガンガリア7:30−10:30ヘムクンド湖13:55−13:50
       ガンガリア14:45−19:00ジョシマート Hバガット泊 
8月 8日(月) ゴビンダガート7:40−ジョシマート11:00−17:00
       ルドラプラヤグ モナルリゾート泊
8月 9日(火) ルドラプラヤグ7:40−18:05リシケシ ニーラジパワン
8月10日(水) リシケシ7:00−ハリドワール−16:00デリーメトロポリタンH
8月11日(木) デリー アグラ日帰り観光  23:30デリー(タイ航空)−
8月12日(金) 5:25バンコク11:00(タイ航空)−18:30関空

出発まで

 5月の連休のブータン行きでご一緒したKさんを夏にまたどこかへ行こうとお誘いしていた。現在Kさんが研究滞在中のインドのガルワールヒマラヤ花の谷を候補にした。数年前NHKで、雨季ならではの花畑があり、特にブルーポピーが見られると放送されていたおぼろげな記憶があった。それにガンジス源流のガンゴトリからシブリンベースキャンプまでのトレッキングを加えて、西遊旅行のツアーをベースに日程を組んでもらった。雨季ということで道路状況が悪く土砂崩れが心配された。余裕を持った日程を考えているうち、結局18日という長丁場になった。前半は3人、後半はKさんの生徒さんが参加とのことで4人で行動した。

7月26日(火) 関空バンコクーデリー デリー泊

 スーツケース1つ、ザック2つで関空に行く。全部で45キロ。やや重量オーバーだが問題なく通過。バンコクでの待ち時間も長椅子で休むことができ助かった。
帰りもここで休もうと考える。
9年ぶりのデリー。空港は信じられないくらいきれいになっており、見違えた。

あの大勢群がってきた人たちはどこへ行ったのだろう。
Kさんがガイドと一緒に出迎えてくれており、ホテルへ。真っ暗なのでどこがどこだか分からないが、住宅街の小さなホテルに到着。お湯が出なくてがっかりしたが、とにかく寝る。明日はハリドワールがお祭りで道路が込むため、5:30朝食、6:00出発とのこと。

7月27日(水) デリーーリシケシ(224キロ 舗装道路) リシケシ泊

 何度も目が覚めやや睡眠不足。誰もいない食堂で朝食を食べ、ガイドと顔合わせて出発。
デリーの市内を過ぎたあたりから、サフラン色(オレンジ色)のTシャツやパンツを履いた人がポツポツ現れる。ハリドワールのお祭り(カヴァリヤ)の巡礼者らしい。ガンジス川の水を汲んで容器にいれふるさとまで運ぶらしい。だんだん集団になってきた。飾りも大きく派手。デリー行きの道路を歩行者専用にして続々歩いてくる。圧倒的に男性が多いがちらほら女性や子供の姿も見える。大きな山車のような行列もある。

途中で休憩中。

食事もそこで作る。

道中の食事も寝る場所や休憩の場所も無料で提供されるそうだ。お遍路さんとお祭りをミックスしたような感じか。予想していなかったことで、ちょうど巡礼の季節にあたって珍しいものを見せてもらった。
込み合う道路を迂回しマンゴーの森の中を通る。道路わきで売っているマンゴーを買う。大4個、小6個で90ルピー(約150円)。安い!しかもおいしい。

 リシケシ近くになると聖地のため野菜料理だけになるとのことで、昼食は途中のノンベジレストランを希望。今回初のインド料理。タンドリーチキンがおいしい。

午後3時20分にはリシケシ到着。近辺ではこぎれいなホテル。休憩後、ガンジス川見学。雨季のため泥色の川で水量も多い。

夕食はホテルのレストランで。9:00には寝てしまう。

7月28日(木) リシケシーウッタルカシ(148キロ ガンジス川の上流に向かう山道 舗装道路)

 朝から雨模様。やはり雨季。天気が心配だ、というより道路が心配。7:50出発。いよいよ今日からはガンジス川の上流へ。山道を1時間ばかり走ったところで、車がストップ。前に何台も車が停車中。その先でも土砂崩れがあったらしく対向車も来ない。見に行くと山からの水が滝のように流れ落ち道路を横切って流れ下っている。相当な水量。路線バスらしいのは通れない箇所で折り返し運転をする模様。バスを降りた人たちが水の中を渡る。

しばし横の茶屋でお茶を飲み休憩。次はトイレ探し。道路脇の山に登る。こういうとき男性は便利だ。2時間後、水量がやや減った感じのときに突破。しかし、すぐにストップ。ショベルカーが出動して土砂崩れ箇所をならしている。

 12:20ここも通過。しかし、また10分ぐらいでストップ。今度は川が増水して道路の上を流れている。ショベルカーが働いているが川の流れは速く水量も多い。今度こそ無理かと思う。しばし静観。川のほとりの茶屋は大繁盛で袋菓子やクッキーが飛ぶように売れている。そのうち、ショベルカーが川下で待機し、みんなでオートバイを担いで渡しだした。ショベルカーはオートバイや人が流れていかないように柵の役目をしているらしい。

全部のオートバイを渡し終わったら、ショベルカーが川上で川底をさらっている。そして、みんなが急に車に戻り始めた。どうやら行くらしい。わたしたちもあわてて戻る。
車が渡り始める。

私たちも1:15、何とか渡り終える。しかしまた15分でストップ。ショベルカー2台で土砂崩れ箇所を修復中。1時間後ようやく出発。お腹が空いているが仕方がない。
ガンジス川の水量はすごい。

車を飛ばし、3:20、こぎれいなレストランに到着。昼食。ここでもタンドリーチキンを注文。本当にここから当分野菜料理だけになりそう。ガンジス川沿いの狭い道を恐ろしい勢いで飛ばして、暗くなった7:30ウッタルカシのテントロッジに到着。町外れである。
 話には聞いていたが、すごい土砂崩れ。しかし、予定通り到着。お客は私たちだけだった。

7月29日(金) ウッタルカシーガンゴトリ(100キロ ガンジス川に沿う山道 舗装道路)

 朝方、猛烈な雨音で目が覚める。7:30の朝食のときにはほぼやんでいたが、今日もまた道中が心配である。
食堂から見える景色。ガンジス川リゾート。

テントロッジ。私たちの部屋は右から3番目、シブリン。

予想は当たった。8:40ロッジ出発。しかし、10分ぐらいで、また車がストップ。またも土砂崩れ。大きな石と木が道路をふさいでいる。

私たちは前から3台目。あと少し早かったら通り抜けられた?いや直撃だったかも。ロッジに引き返し待機。今日は当初の予定を変更してガンゴトリ泊なので、行けさえすれば余裕である。10:35再び出発。しかし、1時間ぐらいでまた土砂崩れに遭遇。

ショベルカーが土砂を取り除いているが、斜面からはまだ石が落ちてくる。ここでもトイレを探しさまよう。12:35強行突破。ようやく午後2時、ランチボックスをりんご畑の見える小高い場所で食べる。眠くてしょうがない。高度が少しずつ上がってきたのでその影響か。内心不安である。ここからは順調に進み、3:40突然車がたくさん停まっている場所に出る。ここが聖地ガンゴトリ。道の両脇にホテルや土産物屋、食堂が並ぶ。ホテルは入り口からすぐ。ガンゴトリの寺院や周辺を散策。小さな町である。冬には誰もいなくなると聞く。
巡礼者

ガンゴトリ寺院

ガンジス川。すごい水量。

大雨の影響でこの3日間ゴウムクへ行く許可が出ていないことを聞く。明日の朝8時に許可が下りればそのまま出発。下りなければ待機とのこと。ここまできて行けなかったら、どうしてくれる!
午後7時ごろ、ホテルの通路から見えたシブリン峰。夕日に照らされてきれいだ。明日の天気を祈る。

7月30日(土) ガンゴトリ(3048m)ーチルバサ(3600m)ーポジバサ(3792m) 17キロ山道 テント泊

 心配された天気も晴れてきた。8:00に事務所へ行くと許可が下りた。ガイドさんは出発の手配に戻り、私たちは先に進むことにする。2キロ先にゲートがありここで正式の許可を得て入山料を払う。どんどん天気がよくなり暑い。薄手の長袖1枚でも暑くて汗が出る。
ガンジス川の一滴、ゴウムクまでは巡礼道。昨日までの雨のせいか、ほとんど人に会わず静かな気持ちのいい道だ。空を見上げるとバギラティ、ガンジス川をはさんで右側にはモレーン、道の両脇にはツリフネ草が咲いている。下のほうは黄色、上に行くとピンク。スケールの大きな景色が広がる。

 ガンジス川に注ぐ川を渡る。

 予想以上にいい天気になってきた。

 バギラティが正面に見える。

チルバサから2時間、下にポジバサのテント場が見える。 

ポジバサのテント場には午後3:30到着。今日の出発が危ぶまれたので、テントを持ったポーターたちはまだ来ない。暖かいコンクリートの上で小1時間寝てしまった。ここで寝てしまうのはよくないと思っていたのだが、油断していた。翌日からの体調悪化はおそらくこれのせい。夫は一人でゴウムクまで行った。
明日からの予定についてガイドからいくつか提案があり、協議。結局、明日はタボパン、あさってはチルバサに宿泊することに。

7月31日(日) ポジバサ(3792m)ーゴウムク(3890m)ータポバン(4463m) テント泊

 ポジバサのテント場。すばらしい眺め。モーニングティーとお湯が出てくる英国スタイル。

お腹の調子が悪くなっているのを感じる。何とか歩けるが。
 ゴウムク。

 氷河の先端。ガンジスの源流はここ。どんどん後退しているそうだ。

氷河の上を注意しながら歩く。体調がますます悪くなり、お昼のお弁当はりんごぐらいしか食べられず。タボバンまでの急登がきついが短い距離なので何とかしのぐ。
 午後1:25、タポバンに到着。ひらけた広い場所。

 タポバンテント場。

 普段はウッタルカシに家があり、夏だけこの岩を利用した家に住んでいるババの家。

 左から3番目がババ。60歳の女性。10年前に夫と死別し一人暮らし。右から2番目は5年間口をきかない修行をしている男性。

 調子が悪く、ババの家で休ませてもらう。仏壇、お茶道具、一通りの生活用具は揃っている。

 後ろは壮大な氷河。

 シブリンの雄大な山容。

 スパゲティなどコックさん心づくしのメニューが並ぶのに、ごはんにお漬物の夕食。もっと元気だったら、早く着いたのだからタボバンで散歩できたのにと残念。早々に寝る。

8月1日(月)タボバン(4463m)ーポジバサ(3792m)ーチルバサ(3600m) テント泊

朝方、雨音がしたが、しだいに晴れてきた。
 シブリン峰。黄色いのはトイレテント。

今日は、タボバンからチルバサまで下る。体調が悪くおかゆ以外食べられないのが残念だ。それでも時間があるので、昨日見て回れなかったタボバンを散歩する。
 水量たっぷりな川も流れている。

 きれいな花がいっぱい。体調悪く写真があまりないのが残念。

下りなので体調が悪くても何とかなるのがありがたい。ゆっくり歩きながらチルバサに到着。
夕食も、またごはんに漬物しか食べられず。ただ、デザートのパイナップルの缶詰のシロップで生き返る。

8月2日(火) チルバサ(3600m)ーガンゴトリ(3048m)ーウッタルカシ ウッタルカシ泊

体調が戻ってきているのを感じるが、今朝もおかゆに漬物。
チルバサのテント場。

ポーターの青年たちの朝ごはん。彼らはネパールからの出稼ぎ。

ガンゴトリに到着。

ホテルで待機。ここで問題発生。ドライバーと連絡が取れず、乗り合いタクシーを貸切り午後1:00出発。すれ違いざまの右サイドミラー破損などアクシデントもありながら、猛スピードでウッタルカシ到着。結局ドライバーは入り口近くの茶屋で待っていたことが判明。
久しぶりのバケツのお湯シャワーが気持ちよく、ゆっくり休む。

8月3日(水)ウッタルカシーリシケシ(148キロ)

 ドライバーと合流。今日はリシケシで後半参加のKさんの生徒Iさんと合流予定。うまく会えるとよいが。幸い天気がいいので土砂崩れもなく難なく過ぎる。
行きのオートバイを担いで渡したところ。こんなにきれいな川だったのか。

今日は何事もなく過ぎると思ったが、リシケシの手前でガスが出てきて前がほとんど見えない。山では何でもあり。
リシケシの手前で午後2:00、遅めの昼食。久しぶりのタンドリーチキン。

午後3:20ホテル到着。Iさんと合流。洗濯をし、街を歩く。おいしそうな野菜がいっぱい。

6:00からしばし観光。LAKSHMAN JHULAと有名な寺院。

ヒンズーサンセットの儀式。この像の前で歌い祈る。

8月4日(木)リシケシージョシマート(250キロ)

今日はジョシマートまでの長距離移動。一人増えたので、15人乗りのミニバスになり、ドライバーも地元の人に変更。

天気もよく、快調に進む。
バギラティ川とアラクナンダ川の合流点。〜プラヤグは合流点の意味。

シーク教徒のオートバイ二人乗り(雨のときにはシャワーハットをかぶっている)、勝手に名づけた巡礼バス、黄色、青、白、ターバンを巻いたシーク教徒大集合。

ルドラプラヤグの町はずれのレストラン。野菜料理のみ。なかなかおいしい。

午後7:15ようやくホテル到着。長時間不自然な姿勢でバスに揺られていたせいか腰が痛い。
夕食は中華とインドのミックス。おいしい。ミートボールのように見えるが、これも野菜だけ。

8月5日(金)ジョシマート(1890m)ー(20キロ)ーゴビンダガート(1829m)ー15キローガガリア(3049m)

スーツケースはジョシマートのホテルに預け、ゴビンダガートへ移動。腰が痛いのでKさんにコルセットを借りる。ずいぶん楽になる。
ゴビンダガートの街。

さあ出発。

馬で登る人、輿に乗る人、歩く人でごったがえす山道。はだし、サンダル、運動靴で登る。当然、馬の落し物もいっぱい。
シーク教徒のお兄さんたち。

道の脇には、茶店がある。

私たちの装備は一流である。今日は標高差1200mを登る。暑い。長い。汗だくになってようやく到着。
ガンガリアの町。

マッサージを見る子供。足元に注目。

私たちの宿は寺院のまん前のホテル。湿気がすごい。すっかり定着したバケツシャワーが救い。
花の状況がいいということで、花の谷を先にして一日過ごすことにし、ヘムクンド湖への登りには時間節約のため馬を利用することにする。

8月6日(土) ガンガリア(3049m)ー4キロー花の谷(3352m〜3658m)ーガンガリア(3049m) ガンガリア泊

早朝5時ごろから、気合を入れる声、まん前の寺院から流れるお祈りらしき声で目が覚める。続々とヘムクンド湖へお参りする人でいっぱいだ。雨模様だが、次第にやむ。
花のガイドも同行してくれ、私たちは花の谷へ。予想以上のお花畑。丈の高いツリフネソウがいっぱい。




一番奥まで行く。

入り口まで戻ってくる。

8月7日(日) ガンガリア(3049m)ー6キローヘムクンド湖(4329m)ー6キローガガリア(3049m)ー15キローゴビンダガート(1829m) ゴビンダガート泊

朝方、雨音で目が覚める。雨のせいか気合を入れる声が少ない。
晴れ間が見えて、山が見える。 

今日は馬に乗ってヘムクンド湖へ。

シークの花、サウスレア。

ブルーポーピー。あちこちに咲いている。

ヘムクンド湖の脇、シークの寺院。ガスが出て見えにくい。

ヘムクンド湖、沐浴する人たち。水はきれいだが冷たい。

雨はやんだが、ガスっていて、ヘムクンド湖の全容が見えなかったのが残念。湖のほとりでお弁当。石を砕いている若者たちがものめずらしげに見ている。晴れていたら一周したかったが、あきらめ徒歩で下る。もう10分でガンガリア到着というところで、滑って盛大に転んでしまった。石に右眉の骨部分と右太ももの裏を強打し、左親指の爪が割れかかって血が。猛烈な痛みだったが、馬の落し物の上でなくてよかったかも。幸い打っただけで、傷口が開かなかったのも助かった。右眉の上と太ももははすぐに腫れ始め、翌日からは内出血ですごい色に。特に右目の周りはまるでアイシャドーを塗ったかのよう。靴の裏が磨り減っているせいだ。帰ったら早速張替えに出そう。
 宿泊していたガンガリアのホテルでお茶休憩した後、ゴビンダガートに下る。下りだから楽かと思ったが長い。ようやくゴビンダガートの町が見えたところで、今度はKさんの靴が壊れ始めた。ザックの紐でしばって応急措置。何とかホテルに着く。もう山は終わりでよかった。
 長丁場の一日、ホテルのオーナーは元気な商売人で、ホテルも清潔。ゆっくり休めた。

8月8日(月) ゴビンダガート(1829m)ー131キロールドラプラヤグ(610m) ルドラプラヤグ泊

 時間に余裕があるので、参拝時間を入れて往復3時間のバドリナートに行くことにした。早起きして6:00に朝食を食べたのに、夜中の大雨で、また土砂崩れがあったらしい。7:40にホテル出発するも、ゲート前でストップ。待っている間に布を2枚買う(300ルピーと200ルピー)。9:30まで待つがゲートがあきそうにないのであきらめ、当初の予定通りジョシマートで預けた荷物を取りルドラプラヤグのホテルへ。天気はよくなり暑い。
ラクナンダ川とピンダー川の合流点。寺院があり、お参りする人の姿が見える。

ルドラプラヤグのホテルで、初めて日本のE社のツアーの人たちに出会う。午後7:00ごろ到着し、明日はガンガリアまで行くという強行軍。大丈夫だろうかと人事ながら気になる。

8月9日(火) ルドラプラヤグ(610m)ー139キローリシケシ(340m) リシケシ泊

6:30の朝食時には、すでにE社のツアーの人たちはいなかった。早朝5:00にランチボックスを持って出発とのこと。ただあきれる。私たちは今日は移動だけなのでのんびりムード。しかし甘かった。40分ぐらい走ったら車がストップ。ゲートまで歩いてききに行くと、昨夜9時に大きな土砂崩れがあり、ショベルカー2台で補修中とのこと。しかし30分ばかりで動き出したので大丈夫かと安心していたら、またストップ。全容がわかってきた。まだ進行中の土砂崩れだった。

補修しているのだが、上からまだ石が落ちてくるのだ。そのたびにショベルカーが出動したり引き返したり。その間も車は少しでも前に行こうとすれ違いなど考えずどんどん割り込む。そんなことをしていたら車が通れないからダメだろうと思うのだが、実は通ってしまうのだ。少しでも前に行ったものの勝ちが明らかなのでみんなおかまいなしに前に突っ込む。私たちの車突っ込む。天気がよく暑い。そしてお決まりのトイレ探し。
現場を見に行った人は、アイスクリームを食べながら帰ってくる。なんとすでにアイスクリーム屋が出店を出しており、飛ぶような売れ行き。たぶん昨夜土砂崩れが起こった時点でたくさん仕入れたんだろうな。土砂崩れ特需だ。
ようやく午後1時過ぎ、私たちの順番がきた。車の窓を閉め、上から石が落ちてくる中を猛スピードで走る。土砂崩れ箇所を突破。しかし、車がいっぱいですれ違えない。だから前に行っちゃダメだっていってるのに。しかしそこも何とか突破。通り抜ければこっちのものだ。前へ前へ、その気持ち分かるなあ。
午後2:00学生の町スリナガルで昼食。ようやくリシケシが近くなってきたと思った5時過ぎから前が見えないくらいの大雨。しかしドライバーはさすがの腕。大雨の中を猛スピードで飛ばす。ホテルに着いたのは6時過ぎ。ドライバーはここでお別れ。今日は余裕のはずだったのに。リシケシでの買い物はあきらめる。

8月10日(水)リシケシー(23キロ)ーハリドワールー(201キロ)ーデリー デリー泊

スルーガイドとのトラブルが前夜悪化し、ガイドなしでデリーに帰ることに。デリーから車とドライバーが到着。
ハリドワールへ寄る。

沐浴する人たち。

ハリドワールを歩く人たち

昼食を食べた高級レストラン。タンドリーチキン250ルピー(1羽)

ホテル到着後、コンノートプレイスに買い物に出る。急な雨に降られて傘を取りに引き返し、オートリキシャに4人乗りで出かける。コンノートプレイスは高い、もっといいところがあると運転手は着くまで言い続けていた。インドリッチ御用達のお店でお土産を物色。2階にあるおしゃれなお店。知らないとわからないだろう。夕食はホテルのインド料理やさんで。たぶん、旅行中の全部の食事の値段をあわせたより、高いインド料理。おしゃれだが。

8月11日(木)デリーーアグラーデリー空港

急遽、アグラへ日帰り観光に出発。ここで、ようやく日本人旅行者を目にする。
やはり、インドといえばタージマハル。

アグラ城から見るタージマハル。

空港へ送ってもらう。途中すごい雨。新興都市グルガオンを通る。日系企業も多く進出する新しい街。高いビルが続々建設中。ホテルも増えている。深夜11:45出発。

8月12日(金)バンコク関空

バンコクで5時間あまりのトランジット。行きにも使った長椅子で休む。順調に関空到着。

旅行を終えて

 2回目のインド、9年前の前回はインドの都市を観光し、今回は北部の山を回ることになった。計画段階から、雨季で、土砂崩れの危険性を指摘されていた。結果的に土砂崩れはあったものの、予定通りの日程がこなせた。特にガンゴトリからのガンジス川源流のトレッキングは天候に恵まれ、雄大な景色だった。一方、雨季ながらの花が楽しめる花の谷も丈の高い花がほぼ満開ですばらしい景色だった。
食事も北部へ行くと野菜料理ばかりと言われたが、ナス、オクラ、トマトの野菜カレー、卵、チーズのカレーなどどれもおいしかった。どこでも焼きそばやチャーハンが食べられるのも驚きだった。
 巡礼の季節、ヒンズー教徒、シーク教徒の信仰心を垣間見る旅行となった。
いつものことだが、自分の記憶にある風景と写真との違いにがっかり。あれを撮っておけばよかったと、後悔が多い。また、メモも数値が書いていないことがあり、これもいつも後の祭りだ。だんだんどうだってよくなるのは体力がないせいか。次からは、心しておかなければ。